2016年07月21日

ダリと疏水と祇園祭

この前の3連休にダリ展に行ってきた。ダリは私のもっとも好きなアーティストの1人だから、ダリ展の広告を見た瞬間に「よっしゃ行くぞ!」と心に決め、この連休日曜日の朝一番に乗り込んだのだ。朝早いせいか平安神宮界隈は人がほとんどいなかったのだけど、さすがに美術館には多くの人が押しかけていて、ダリ人気の高さをひしひしと感じたのだ。

dali.jpgBlank.jpg今回の展示には教科書に載っているような有名な絵は来ていない。しかし16才から晩年まで、彼の人生の節目節目の代表作を展示してくれている。どういう過程を経てあの独特な画風が完成していくか時代を追って見ることができるのだ。「ダリ」の知らない一面を見れたのが、私にとってはとてもよかった。彼が脚本を書いたという映画や、ディズニーとのコラボショートムービーも映写していて、ダリファンにはたまらない内容になっている。

sosui.jpgBlank.jpgやあよかったよかったと余韻を残しながら平安神宮から疏水を辿って帰り道、祇園に入るととんでもない人だかり。そうそう、今日は祇園祭だった、と気がついたが後の祭り。できるだけ早足で人混みを抜けて大阪に帰ってきた。しかし祇園祭、なんであんなに人が集まるのだろう。ただ山車がひっぱって道を走るだけなのに暑い中みんなヒーヒーいいながら見物している。きっと私にはわからない何かがあるんだろうと妙に神妙になって通り過ぎたのである。

yoshino1.jpgBlank.jpgyoshino2.jpgBlank.jpgその夜は家族で暑気払い。豊中にある小さな割烹へ食事に行った。ここは地元の人に愛される高級(?)居酒屋で、今回初めて行ったのだが技術は高かった。連休中日のせいか他にお客さんがおらず静かに落ち着いて食事ができて、みんなでフムフムと満足して帰ったのであった。

ところで今回のダリ展で一番印象に残ったのが「素早く動いている静物」という作品だった。この絵が描かれた背景は省略するが、言いたいのは「素早く動いている」と「静物」という矛盾する2つの事象が1枚の絵の中に描ききられていることである。物事は見た目ではわからないぞ、物事の本質を見なさい、とダリから教わったように感じた。しばらくはそのことをじっくりと考えてみたい。

*ついでに細見美術館の伊藤若冲展も見てきた。なかなか良かったが若冲の見事な色彩が見られないのが残念だった。


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2016年05月07日

GW2016も終わりです。。。

久しぶりの書き込みです(言い訳がましい)。いろいろあって、なかなかブログを書く気になれなかった。時々読みに来てくれている人(いるのかな)のことも気になっていたので、今日は意を決して、なんと1ヶ月半ぶりにこれを書いている。

まずは熊本の地震に触れなければいけないだろう。東北の地震から5年。まだまだその傷も癒えないのにまたも大きな地震が日本をおそった。被害に遭われた皆さまには心からお見舞いを申し上げます。

個人的には、この1ヶ月の間に講義も始まって、今は毎週その準備に追われている。今年から新しいカリキュラムが始まっていて、その対応にも時間をとられている。あとは、とある外部資金の申請であったり、いろんな学会の役員であったり委員会のとりまとめであったり、最近始めた共同研究のことであったり、、、なんだかんだと頭を悩ますことが多くてとてもブログまで手が回らなかった。

そんな中で、ちょっと楽しみにしているのは、毎年のことだけどBBWである。そう、知る人ぞ知る、ベルギー・ビール・ウィークエンドのことだ。既に名古屋で始まっていて、大阪にやってくるのは6月1日になる。いつも書いているが私は毎年BBWに参加して、ここで友人と再会して話しをすることが恒例行事になっている。彼女はとても素敵なベルギー人なのだけど、なんとビールが嫌いなのだ。お腹が一杯になるから、というのがその理由らしい。しょうがないから私だけビールを飲んで、近況報告やこれからのことを楽しく話すことになる。

そんなことを考えながら仕事に埋もれたゴールデンウィークであったが、それも昨日で終わった。今日から平常どおりに忙しい生活が戻ってくる。こんどはいつここに書き込めるかわからないけど、なるべく書けるようにがんばります。


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2016年03月11日

ダイエー京橋店

大阪・京橋にあったダイエー京橋店が閉店し、3月10日、イオン京橋店となった

ダイエー京橋店といえば、50年にわたり大阪市民に親しまれてきたダイエーの旗艦店であった。私が子供の頃、日々の生活品を買うのはこのダイエーだった。時に母親と一緒に、中学に入ってからは自転車に乗り1人で、週に何回かここで買い物をしていた。道を1つ越えた裏通りに王将(今で言う大阪王将)があって、買い物の帰りによく餃子を買って帰ったのを思い出す。もう40年以上前の話だ。いろんな意味で私にとって、いやたぶん多くの大阪市民にとって、この店は生活に欠かせない大きな存在だったと思う。

ただスーパーが1つ消えるだけのことに感傷的過ぎるかもしれない。ダイエーがイオングループに入った時点で、いつかこうなることは予測できたことでもある。しかし個人的には1つの時代が終わったと、何とも言えない寂しさを感じている。何年かすると、ここにダイエーがあったことを知らない人も増えてくるのだろう。

実際にはイオンに変わったからといって中身が大きく変わったわけではないらしい。ただ看板を付け替えて、そのままイオンとして営業を始めている。ただ、そこはもう「ダイエー京橋店」ではない。多くの専門店が入っていて、多くの人が一生懸命働いていた。長い間、「ダイエー」のために働いてきた人も多いに違いない。そんな人たちと寂しさを共有しながら、お店とそこで働いてきた人たちへ、お疲れ様でした、と言わせていただきたい。




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2016年01月11日

成人と言われても困るんでは?

今日は成人の日で、土日と合わせて3連休である。その連休にあやかって私が向かったのはえべっさんだ(昨日)。

ebisu.jpgBlank.jpg大阪の人ならよく知っている、えべっさんは今宮戎神社のことだ。毎年1月の10日えびすは、その年の商売繁盛を願う大阪人で大賑わいになる。「商売繁盛で笹もってこい!」というかけ声で社内は元気いっぱい。ここに来るとなんかわからないけど元気になるから不思議だ。商売してる人もしてない人も、ここで新しい一年がガンガンに盛況になることを願う。私もいろんなお願いした。もちろん中身は秘密です。

bioinfomatics.jpgBlank.jpgその後、梅田に行ってあの丸善/ジュンク堂でじっくりと本を選ぶ。今日は講義の参考にするためにこんな本を買いました。それを持って近くのスタバで仕事を1つ、2つ、じっくり片付けた。最近のカフェはWi-Fiがとんでいたりコンセントが利用できるから大概の仕事はここで片付いてしまう。利用者としてはありがたいのだが、お店には迷惑かけているようで心苦しい。いつもいつも、文句一つ言わずゆっくりさせてくれてありがとう、スタバさん。これからもよろしく。


syokosyu.jpgBlank.jpgそして1日のシメは、そのまた近くのホテルで中華のコースをいただいた(春蘭門さん)。日本人の口に合う、おいしい中華であった。ただ、私の中の本格中華とはちと違った。私は中華には詳しくないが、中華というと、もっとババンというか、味が濃厚で、どうだ、と突きつけてくる旨味があると思っていたのである。ここは日本人の好みにマッチする上品な中華であった。私のような年寄りにはそれがすごく嬉しかったが、若い人には物足りないかもしれない。

そういえば、今日は成人の日。若い人たちの日だ。今日から成人(20才)となる若い人はこの日をどういう気持ちで迎えるのだろう。昨日まで未成年だったのに、今日から成人だ責任を持てだの言われても困るだろうな。まあ、困るかどうか別にして、新たに"大人"として足を踏み出す若者達には素直にエールを送りたい。年寄りにできることはそんなことぐらいなんだから。。。乾杯!。。




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2015年08月07日

ヨーロッパのセミ

ベルギーからジャックが大阪に来ていたとき、一緒に道を歩いていると「あの音は何だ?」と聞かれた。

あの音?と聞き返すと「あのやかましい音だ」という。どうもセミの鳴き声のことのようだ。えっ、あれはセミやん。セミって知らんの?と聞き返すと、「セミって虫のことか?」と聞く。そりゃセミは虫だ。セミはベルギーにはおらんのかと聞くと、いるはいるがこんな音はしないというのだ。

そもそも音(sound)と表現するのが気に食わん。あれは日本人には音ではなく声(鳴き声)だ。音なんて言ってもらっちゃあ困る。しかし彼らには音でも生ぬるい、むしろ騒音(noise)に聞こえているようだ。

そりゃ確かにクマゼミの鳴き声は騒音に近い。朝っぱらからシャンシャン鳴かれるとただでも暑いのにもっと暑く感じる。いいかげんにせい!と叫びたくなるぐらいだ。

そう考えていてふと思った。果たしてベルギーのセミはなんて鳴くのか?いったいベルギーにはどんなセミがいるのだろう?

思いついたのがジャックの帰った後だったのでググってみた。どうもヨーロッパにセミはいるにはいるが少ないらしい。しかも具体的なセミの名前がなかなかわからない。イギリスにはチッチゼミの一種がいるようなので、ベルギーにいるのはたぶんこのチッチゼミだと思われる。とすれば彼らにとってセミは「チッチ」と鳴く虫ということか。そこで大阪市立自然史博物館のサイトでチッチゼミの声を聞いてみるとなんともかわいい声ではないか。これじゃあ大阪のセミが騒音に聞こえてもしょうがない。残念だが「音」と表現したことは許してやろう。

ちなみに東南アジアにいるコウテイゼミはウシガエルのような声で鳴くらしい。セミがそんな声で鳴くなんて日本人には想像できない。ヨーロッパ人が日本のセミに感じたことも、それと同じと思えばしょうがないか。。。




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2015年04月07日

桜と共に新入生がやってきた・2015

sakura.jpgBlank.jpg4月に入って桜がそこら中で咲き出した。今年は3月後半がやけに暖かかったせいか、一気に開花が進んだ感がある。それでもなんとか4月まで散らずにもってくれて、今日7日現在、みごとな白い花でみんなを魅了してくれている(大阪)。

そんな中、私達の大学も新入生を迎えた。私は獣医学類(獣医学科みたいなもの)の教務を担当している関係から、新入生オリエンテーションのお手伝いをすることになり、他の関係者よりも早く新入生達と顔を会わせることになった。

今年の新入生の印象は「若い」だ。例年、他大学を中退あるいは卒業してから入学してくる学生が3〜4名いるのだが、今年はわずか1名。そのせいだろうか。また、例年なら若干のブットビ系がいるところ、今年はそんな人も見当たらず、落ち着いた印象さえ感じる。まあ、これもたった2日間の印象だから、これから緊張がほどけてくるとまた違った一面が出てくるかもしれない。

にしてもやはりフレッシュである。ねえねえ、ちょっと聞いて、と私が言うと、みんなが聞き耳を立てる。当たり前のことなんだけど、おおっと思ってしまう。学年が上がるにつれ、なんだかちゃんと聞かないヤツが増えてくるからだ。それが一概に悪いとは言わないけど、ついつい、みなさんその初心を忘れないでくださいね、と願ってしまう私である。

そうそう、うちのラボにも新入生が2人やってきた。麻布大学から大学院に入ってくれたヒデさんと、社会人大学院生のヒデ君である。なぜか2人の下の名前が偶然にヒデで始まるのだ。まあ、どうでもよいことだけど、そんな偶然を思いながら、これからの活躍に密かに期待している私なのである。彼等の活躍は今後、機会があればここで紹介させていただこう。

いやはや、とにもかくにも、新入生と桜の季節である。全国の新入生達にもエールを送りたい。がんばれ!



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2015年01月02日

あけおめ2015

明けましておめでとうございます。
こうして元気に新しい年を迎えられたと言うことは、本当にありがたいと、今年は特に思います。

さて、お正月。元旦は案の定、親戚回りやお墓参りや何やらで1日あっという間に過ぎてしまった。しかし今年は休みが長いせいで、2日目以降、いつもより少し時間に余裕をもって過ごすことができそうである。

temma.jpgBlank.jpgそこで今日まず実行したのが初自転車乗り。朝から大阪市内をブラブラと15 km。まあしっかりと運動したとは言えないけど、それなりに体をほぐすことができたかな。走っていて感じたのはとにかく外国人が多いことだった。梅田ではフランス人(たぶん)がヒッチハイクをしようと道路沿いでずーと手を挙げていたし、松屋町筋沿いでは、やたらと欧米人らしき家族が街中を探索をしていた。これまでもアジア系の外国人はそれなりに多かったけど(実際、週末の大阪城公園はほとんど中国人に乗っ取られている感じがする)、ヨーロッパ系の人がこんなに多いと去年までは感じたことはなかった。大阪も国際的な認知度が上がっているのかもしれない。えーやん、えーやんといいながら、モンベルで自転車小物を買って帰った。



dumpling.jpgBlank.jpg今日やったもう1つの初もんは、「家で餃子セット」である。近くの王将で餃子(生)を買ってきて、家でこれをジュージュー焼く、ビールのカンを空ける、熱々の餃子をビールと共にグイグイッといただく、そして目をつぶって「プハアー!」と叫ぶ、というイベントである。この餃子とビールという黄金コンビが私は大好きなのだが、ニオイが気になって普段はなかなか実行できない。翌日も休日である正月にはもってこいの行事なのだ。いや、これをやらなければ正月ではないとまで言ってしまいたいのだ。

そうやって餃子を頬張っていると、古い友だちからラインで新年会のお誘いが来た。正月で実家に帰っているから明日会って新年会でもしないか、という。ぬぬっ、新年早々飲み会の誘いである。こういう挑戦(?)は断らない主義だ。受けてやろうじゃないか、と返事をして、梅田で待ち合わせをすることになった。

やれやれ、明日は初・新年会だ。正月からどんどん初物をこなしつつ経済の活性化に貢献する私である。





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2014年12月31日

気がつけば年末

ベルギー旅行記やらSTAP細胞騒ぎについて書いている間にいろんなことがあった。

まず、今年もラボの学生の卒論が終わった。締め切りに間に合うのかドキドキしたが、まあとにかく提出。その後の卒論発表も無事乗り切り、合格点をもらえた。本当はもっとビシッと決めて欲しかったけど、良しとしよう。6年生はいま、国家試験の準備に突入している。

10月から新しく入室した4年生たちもボチボチと実験を開始し出した。今年の4年生はイケイケである。入って早速タコパ(たこ焼きパーティー)を企画してくれた。年末には忘年会でも大活躍、今後の働きが楽しみである。

そして研究室の大掃除も終わり、仕事納めは近くのスターゲイトホテルのシフォンケーキで締めた。

その後は年賀状やら家の大掃除やらお墓掃除やらで忙しく、ようやくさっき、なんとか落ち着いたところである。祖先のお墓は服部緑地にあるのだが、電車の駅から距離があるのが難点だ。車を持たない私は近頃カーシェアリングのお世話になっている。これがしごく便利なのだ。1時間程度なら1,000円しかかからない。車を所有するコストと煩わしさを考えると、もうカーシェアリング様様なのである。

さて、そんな感じで今年も残すところ10時間余り。皆様には今年も大変お世話になりました。どうか良いお年をお迎えください。

写真は今日の使ったminiです。

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2014年12月20日

科学は間違いをどう償うべきか

昨日、理化学研究所の会見があった。もう皆さんもご存じだろう。例のSTAP細胞は「再現できない」という会見だ。

昼間のニュース速報で結果だけを知ったとき、ああやっぱりそうだろうな、と思った。これで1つの区切だな、と。ところが家に帰ってテレビでニュースを見た時、私は初めてこの会見の本当の意味を知ってあ然とした。それは会見で質問するある記者の発言をめぐってのことである。

その記者は、小保方氏の退職を理研が認めたことが納得できないようで、なぜ認めたか、認めることに妥当性はあるのか、と理研の理事を問い詰めていた。彼の発現の骨子は「小保方さんのようなことをした人は、普通、会社や大学では懲戒免職になるのが当然でしょう。なぜ理研は非常識にも退職願を受理したのか?」というものだった。

小保方さんのようなこと、とはいったいどんなことだろう。どうやら記者は小保方氏が意図的にSTAP細胞というありもしない現象を作りあげて世間を躍らせ、国民の税金をヤマほど無駄づかいした犯罪者だと言いたかったようだ。しかし本当にそうだろうか?いやどこにその証拠があるのか。今明らかになったことは「小保方氏の報告した結果は、科学的に考えて、もし本当にあるとしても、本人をしても再現することが極めて難しい現象であったという結論に理研は至った」ということだけだ。

記者の話しに戻ると、質問を受けた理事は慎重に言葉を選んで回答したが、それは記者の求めたものとは違ったようで(だいたい記者という人種は自分の考えに合致した回答しか認めない傾向がある)、両者の疑惑の溝は益々広がるばかりだった。末に、一旦終了した会見だったが、そこに登場したのが検証チームの責任者の相澤慎一先生だ。

「このような検証実験のあり方は「科学」のあり方からすれば本来あってはならないものだった。」

私には相澤先生があの様な発現をした気持ちがよくわかる。それは私がこの事件にずっと感じていたものと共通するものだった。理研の、しかも検証実験の責任者があのような発現をしたことが妥当かは議論の余地はあるが、相澤先生は科学者として、あまりにもことが科学の枠を超えて、まったく非科学的な意図によって解釈されていく様を見て、一科学者として考えを伝えなければ、と思われたのだろう。

しかし、この相澤先生の発言についてもいろんな意見があるようだ。あるニュースキャスターはこれを問題視し、理研の責任感の無さを表出するものだと断罪した。そもそもニュースキャスターはそういう役目だからここではそれについてこれ以上コメントしない。

私は、やりきれない想いから、ここで一言もの申したい。社会は小保方氏のように世間を騒がした研究者は非常にきついペナルティを受けるべきだと盲目的に思っているようである。もちろん「この事件」の特殊性から考えると、今回はそれなりに一定の責任を取らせる必要性は感じる。しかし私が怖れるのは、一般論として研究成果の過ちに対して社会が非常に厳しい反応を見せていることだ。

もし、ある研究者が、悪意がなく単に間違った研究成果を得てそれを発表してしまった場合、その科学者を犯罪者として一生その人生を封じこめてしまって良いのだろうか。前にも書いたが失敗は誰にも起こりうる。それに対する責任はある程度取らせるにしても、その後で立ち直る余地を充分に残す寛容な社会でなければ、社会は閉そく感に充ちて発展性が失われる。

いったい科学者はこの先どんな希望を描いて研究を進めていけば良いのだろうか。そして世論は我々科学者をどのように扱っていこうとしているのだろうか。世間知らずの弱者としてだろうか。常に監視していなければ何をしでかすかわからない爆弾としてだろうか。それとも社会は、科学者に尊敬の目を向けて、その判断を最大限尊重し受け入れるべきだと考えているのだろうか。私は社会に(少なくとも昨日質問した記者に)、「科学」というものをどう捉え扱おうとしているのか、その見識を問いたい。


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2014年11月16日

なんだかんだと考えた

近頃このブログへの書き込みが極端に落ちている。それだけじゃなく、ここ何回かの書き込みが、こんなことがあったとか、あんなことがあっただけに終始している。いや、そんなこと改めて書かなくてもわかってますわ、と言われそうですが、ちょっとそれについて考えてみた、というのが今日の話だ。

結論としては、物事をきちんと考える時間が欠乏してるということだろう。多分。日々出会ういろんなことについてあれこれ考えて、自分なりの考えをここへつれづれ書きなぐるというのがこれまでのパターンだったわけだが、消化する時間がないから、こんなことがありました、で終わってしまうわけだ。

それに仕事以外に使える時間が足りない。世間を見渡す余裕がなくて、色んな物事を関連づけて処理できない。金太郎飴のようにどこを切っても同じ顔しか出てこない、やっつけ仕事にまみれていることが原因かもしれない。

こんなことに気づいたのはブログを振り返って見たから。つまりブログを書くことにもある程度の意義があるということだ。

そう思うとなるべく時間を取ってこれを書くことも結構重要かも。無理に書き続けることによって、今の状態が良いか悪いかを判断する材料が得られるというわけだ。

というわけでせめて週1回はこれを更新しようと心に決めたのである(もう何回目かわからんけど)。

でもこれって、なんだかお年寄りがボケ防止にウィーをやるのと似てる?




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2014年10月05日

ついに復活

お久しぶりです。

第35回日本食品微生物学会学術総会も無事終了。いろいろ大変だったけど、多くの人に参加してもらえて本当に良かった。来てくださった方、ありがとうございました。

iwate.jpgBlank.jpgさて、学会が終わって暇になったか?いやいや、とんでもございません。いろいろやることがあって一段落とはいきません。残務整理はまだまだ残っているし、後期の授業が始まって準備にてんてこまいだし。

そういえば先週は岩手大学で行われたセミナーにも行った。写真は仙台へ向かう飛行機から見た太平洋沿いのある都市である。いかに都市部が光に溢れているかわかるね。

ところで、実は来週末(正確には13日)からベルギーに行くことになっている。学会ではない。ベルギーのリエージュ大学と大阪府立大学が学術交流協定を結んだ。これから本格的に交流を進めるに当たって、何ができるか相談しに行くのだ。

まあ、宣伝しに行く、という感じかな。府立大学とはこんなとこですよ、皆さん一度おいでください、なんてふうに。だから向こうでセミナーもするし講義もする。大学紹介の資料も作らねばならない。そんなこんなが合わさって、いまだ週末も格闘中である。

まだまだ当分ゆっくり休むことはできなさそうだけど、書き込みはボチボチ始めます。

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2014年07月26日

歯神社

みなさんは歯神社って知ってますか?

歯神社は大阪・梅田のど真ん中にある。大阪の人なら、ESTの横、といったらわかるだろうか。とにかく大きなビルに囲まれた小さなスペースに、それはひっそり立っているのである。

神社といっても境内があったり本殿があるわけではない。道路に面した一坪ほどの土地に、小さな鳥居と小さな祠があって、それでおしまい。他にはなにも無い。それでもちゃんと誰かが管理していて、うらぶれた様子もなく、むしろ毅然として、スックッと佇んでいるのである。

歯神社と言うからには御本尊は歯なのか、と思うわけだが、いやそうではない。元々、霊剣新たかな岩が信仰の始まりだという。その昔、大阪が度重なる洪水(淀川の氾濫)に悩まされていた頃、そこにあった岩が梅田の水没を防いだ。それが「歯止めの岩」と言われ、時を経て歯神社となったそうだ。

つまり「歯」には何も関係ない。それなのに今はむしろ歯にご利益があるとされる。歯痛鎮静、健歯護持、歯業成就などを求める人がお札を買って行くという、もう立派な「歯神社」になっているのである。

それだけじゃない。さらに凄いことに、毎年「歯神祭」なるものも開催されるらしい。通称、歯ブラシ祭ということだ。この時参列者に配られる歯ブラシ欲しさに、整理券まで配布されるというから驚きである。

きっと一時期は梅田の発展の中に取り残されていたに違いない。もしかしたら「この祠、どうしよう」なんて、厄介者扱いされてたかもしれない。それがその名の奇抜さから、誰かがこんな形で利用することを思いついたのだろう。ちなみに「歯神社」でググっても、検索結果はこの歯神社だけだ。たぶん日本にここだけなんだ。すごいことである。

時々梅田に自転車で来るときは、なんとなくこの歯神社の側を通ってしまう。なんか気になる。ちらっと見る。それだけ。「歯神社」の3文字が、心を引きつけるのだ。まったく不思議な神社である。



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2014年04月27日

金沢の街でしみじみ思ったこと

今日は金沢に行った。2月に亡くなった金沢大学の「清水徹先生を偲ぶ会」に参列するためだ。とてもシンプルで、それでいてとても暖かみのある会だった。

会では大学の恩師、同じ苦楽を共にした同門の先生、そして教え子の卒業生、みなさんがそれぞれに故人との思い出を語った。清水さんは、音楽を愛し、学生達を愛し、そして研究を愛してやまなかった。その思いでの写真が次々と映写された場面では、清水さん自身によるピアノの演奏がバックに流された。参列者の献花の時には、清水さんに救われたという大学の教え子が、静かに、暖かく、気持ちのこもったピアノの演奏をしてくれた。彼は学生担当教員として、多くの学生の悩みに親身になって相談にのっていたらしい。

このような偲ぶ会なるものに、私はこれまで参加したことはない。だからこんなことを書いて良いのかわからないが、とても良い会だったと、しみじみと思っている。そもそも偲ぶ会に良いも悪いもあるのか私にはわからない。しかし参列者みんながその人柄や、その人との思い出を懐かしみ、その人のことを忘れまいと心に強く想う、そんな会を良いと言わずして何と言うのだろう。


さて、せっかく金沢まで来たのでと、帰りに金沢の街を少しブラブラと歩いた。金沢は歴史のある街である。同時に優れた芸術文化の街でもある。九谷焼加賀友禅和菓子21世紀美術館。街中に芸術文化の気配が満ち溢れる。そんな柔らかい空気とふれあって、金沢という街の豊かさを実感した。

音楽と研究をこよなく愛した清水さんも、この街の文化に触れ、その空気を愛し過ごされたに違いない。金沢の街そのものが清水さんの暖かさに通じているように感じられた。たった1日、実に8年ぶりで訪れた金沢。この日のことは、きっと忘れられないだろう。

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2014年02月28日

清水徹先生

この2ヶ月ほどの忙しかった日々も、ようやくヤマを越えました。

ところで、あとちょっとでヤマを越せるーというとき、外国からメールが届いた。"... just a few hours ago that our dear colleague Tohru Shimizu had an acute coronary today (Feb 25) and regrettably has passed away."

清水さんは金沢大学医学部の教授だ。細菌学者である。私より5つほど年上だったように思う。普通なら、まだ亡くなる年じゃない。びっくりした。ショックだった。

知り合ってから、もう30年ほどになる。いつもフレンドリーで温かい人柄だった。最近、同じ研究材料を扱う関係で、よく情報交換させてもらっていた。去年10月にはオーストラリアのシンポジウムに一緒に参加した。いろいろアドバイスしてもらった。

メールをくれたのはそのシンポジウムの主催者だった。このシンポジウムでは清水先生は「顔役」だった。だから前回主宰者が、参加者へ訃報を送ったのである。清水先生は10年以上前から、この分野で、そしてこのシンポジウムで、大きな仕事をいくつも発表してきた。去年もまた、非常におもしろい現象を見つけ、それについて披露してくれた。どう?おもしろいと思わない?と、言いながら。

あの研究はどうなるんだろう。いつか日の目を見るんだろうか。

彼と長年一緒に研究を進めてきたラボのメンバーは、突然の清水さんの死に途方に暮れている。その衝撃は、私のそれを遙かに超えているだろう。でも、本当に私にとってもショックなのだ。惜しい人を、、、という言葉を、本当の意味で感じている。

清水さん、どうか安らかにお休みください。あなたの豪快な笑顔は忘れません。


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2014年02月21日

お久しぶりです、というのも何回目になるでしょう。

そう、お久しぶりです。ホントに。

ながーいトンネルの中にいたような日々でした。そのトンネルを抜けた?いえ、そうではありません。

ただ、トンネルの真ん中は越えたかな。出口は見えた、と思う。

いまは東京のホテルに泊まってこれを書いています。

詳しい話しはまだ後日。とにかく今日は、学会で、学会賞の審査をしていました。なかなかしんどい審査でした。

これからは、週1回ぐらいは書けるようになると思います。。。。。



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2014年01月20日

まだ長いトンネルの中

今年もセンター試験が無事終わった。寒い中、受験生のみなさんはご苦労様でした。

年明けからもうずいぶん経つが、私は仕事まみれの日々から抜け出せないでいる。なんだか細かい仕事がいくつもあって、なかなかそれらが片付いていかない。そうこうしているうちに1月も3分の2が過ぎてしまった。ああ、こんな風に時が過ぎていくんだ、と考えるとぞっとする。

まあ今はじっと我慢の時だ。とにかくやることをやって時間を作るしかない。

寒さも堪えるけど前向いて進みます。


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2014年01月06日

お正月も終わりました2014

長かったはずのお正月もあっという間に終わり、今日が仕事始めになる。

2日から仕事を始めるぞと気を引き締めたが、やはりそこはお正月。誘惑があちらこちらにあるから、なかなか集中して仕事ができなかった。

Ueshima.jpgそこで出かけたのが近くの上島珈琲。ここはゆったりしたスペースにゆっくりした時間が流れる、私にとっては特別な場所だ。朝からここへMacBookと資料を持ち込んで、7時間じっくりと仕事を進めた。そんなに長い間席を陣取っても決して疎ましがられることはないのが、この上島珈琲のすごいところだ。もちろん、マナーとして、なんどかサンドウィッチやドリンクを追加注文はしていますよ。



3D.jpgそうそう、せっかくのお正月なので「大阪城3Dマッピング・スーパーイルミネーション」(これまた長いわ)というイベントに行ってきた。家から近いので深く考えずに参加してみたが、意外にすごかった。この3Dマッピングとかいう技術、ちまたでは話題になっているが実際に見たのは初めて。音響もしっかりしていてなかなか魅せてくれました。

そんなこんなでお正月も終わり。さあ、2014年の初仕事へ出かけます。


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2013年11月10日

またまた、あっという間に時は過ぎ、、、

オーストラリアから帰ってきて早2週間。本当に時間の経つのは早い。

この2週間、いま振り返ってみるといろいろあった。いや、いろいろあったに違いないが、あまりよく思い出せない。ボケが始まっているせいかもしれないが、日々あまりにもあれこれありすぎて記憶に留まらないせいもある。目の前のハードルを越えるのに精一杯。超えたと思ったらまた新たなハードルが現れる。

そうこうするうち、明日から大学へゲスト・プロフェッサーがやってくる。オレゴン州立大学のマフーツだ。彼とは3年前に偶然知り合った。たまたま同じ細菌を研究テーマにしていることがわかり、細々と連絡を取り合っていた。ひょんなことからここ半年ぐらい共同研究が活発化している。特にラボ全体でさらに本格的に共同研究を進めるために、この度1週間ほど日本に滞在してもらうことにしたのだ。

なんやかんやとイベント目白押しで、目の回るような1週間になりそうな気配である。まあそれはそれで良いではないか。あきらめてじっくりと付き合ってみよう。

あ、そうそう。昨日は姪の結婚式でした。手前味噌ですが、とっても綺麗でした。親バカならぬ叔父バカということでお許しを。。。

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2013年07月28日

書き込み頻度が落ちてるのでなんとかするつもりです

johan.jpg








最近、ブログの更新が1週間に1回のペースに落ちている。おかけでここを訪れる人の数もずいぶん減った。

まあ、最近の書き込みを見直してみると、忙しいだの暑いだの文句ばっかり書いているから、そんなものわざわざ読みたくないということだろうなあ。

決して、もうちょっとマシなこと、書けないわけでもない。まったくネタがないわけでもないのだ。事実、週に2つ3つ、思いついたときに書き留めた「下書き」が、ちゃんと残っているのだ。しかしそれをしっかりとした文章に整えてアップする時間がない。そうこうするうち時は過ぎ内容が古くなって、今さらこれを公開してもどんなものか、ということになって諦めてしまっているのだ。

次回から、そんなお蔵入りとなったものを少しづつ紹介してみる。昔の話だから時間がちぐはぐではある。そこはグッと我慢して(しなくてもよいけど)読んでくださいませ。ちっとも「もうちょっとマシなこと」ではない、と言われるのがオチかもしれない。あまり期待せず、ああそうですかと、気楽に読んてもらえれば幸いである。

ちなみに今日の写真は三越伊勢丹の「Johan」のパンだ。たまたま寄った時、私の好物「アリコベール」を見つけたので買ってみた。左のは野菜たっぷり胡桃パンである。残念ながら期待した味ではなかった。アリコベールはやっぱりドンクのが一番旨い。

では、次回のエントリーをお楽しみに。。。



posted by miyake at 20:56| Comment(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月16日

暑いっす

先週は講義や会議や出張がスキマなく詰まっていて、まるでベルトコンベアに乗って日々を過ごしているような感じだった。それが週末にも及んで、土曜日は獣医系の学会の運営委員会があり、日曜日は横浜にある親戚宅を急遽訪問、月曜日は大学の名誉教授のお葬式やらプライベートの用事があって一日中街を走り回った。

そして気がつくとまた新しい週が始まる。なんだか切れ目のない日々を過ごしていて疲れがとれない。おまけに暑い。出張で外を歩き回ると汗だくだくになる。

まあ、文句を言っても涼しくなるわけではない。むしろ暑い、暑いと言い続けるとよけいに暑くなる(気がする)。そもそも暑いなんてことを考える余裕が自分にあるから、暑い暑いと文句を言いたくなるのかもしれない。

そう、暑いなんていうのは挨拶だけにとどめて、暑いことを忘れるぐらい日々にギューっと集中することにしよう。。。

いや、無理だろうなあ。。。


posted by miyake at 05:26| Comment(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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