2009年06月16日

ほんまにもぉー!

 忙しいときに限って、なぜか上からポコポコ仕事が降ってくる。ヘロヘロになりながら1つ仕事をやっと片づけたかと思うと、まるで待ってたかのように2つ、3つ、遠慮がちに、時にはドカンとわがもの顔で仕事がやって来る。

 ほんなら仕事は片付けないほうがましやん、とやりかけの仕事をポイッとほっぽり出して好きなことをやるぞー、という衝動に駆られるけど、そうもイカン。

 さて、突然やってきた仕事の中に、論文のレビュー(審査)2件がある。どっかの雑誌に投稿してきた論文を、「ちょっと読んでみて感想聞かせてよ」とか巧いこといって、編集者が意見を求めてくるわけだ。

 誤解されると困るので、詳しく説明をする。今のほとんどの雑誌はピアレビュー(査読、審査)方式を採っている。ある雑誌に論文を投稿すると、編集者はその研究分野に詳しい同業他者に論文を読んでもらう。読んだ審査員は、内容を客観的に評価し、その雑誌に掲載するのに相応しいレベルがあるか意見を述べる。1つの論文に通常2人以上の審査員がいて、彼らの意見を基に、編集者が最終決定を下す、というシステムだ。

 審査員にも幾らかのメリットはある。他の研究者がどんな研究をしているか、いち早く知る機会になる。特にピアレビューは自分の研究に近い論文原稿が回ってくるのが原則だから、意外な情報を入手できたりもする。もちろん、得た情報を使って良からぬことを企むのは厳禁だ。

 メリットがどうこうではなく、実は頼まれたらよほどのことがなければ断るわけにはいかない。自分が論文書く側になったら誰かに審査してもらう訳だから、持ちつ持たれつの精神でいきましょう、ということ。

 で、送られてきた論文の審査を朝から始めたが、言っちゃ悪いけどレベルが低い。1つなんて論文の態をなしていない。かといってこんなんアカン!もう知らん!とか言ってニベもなくつっかえすわけにはいかない。きちんとアカンところはなんでアカンか、客観的、科学的に指摘して、××だからこれはこうした方がいいよ、なんて一応ソフトに書くわけ。

 なんとかそれも終了。ついでに溜まっていた事務処理などを怒濤の如く、ドワッセイ!と片付けて、今日は燃えつきた。

 あとはみんなとワイワイやって、寛いでから帰ります。


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2009年06月13日

公衆衛生獣医師?

 前のエントリーにも書いたが、公衆衛生獣医師が足りない。6月10日の日経新聞にも関連記事が掲載された。もともと共同通信が5月12日に配信したもののようだ。興味のある人はこっちをみてちょ。

 ま、豚やら鳥やらインフルエンザのリスクが高まってるのに、それをコントロールする「公衆衛生獣医師」が足りない、だからなんとかせねば、と文部科学省が動きだすそうだ。

 何をするかというと、「コア・カリキュラム」というやつをいじって、公衆衛生関連科目を充実する。ちょうどいま獣医系大学ではこのコアカリの改善論議が進んでいるところだが、文科省がここへ入ってきて公衆衛生分野へ学生をコミットしようという企みらしい。

 確かにこれも重要だろう。獣医学科1年生に「食の安全と獣医師」なんて話をすると、「獣医がこんなに社会で重要な役割を果たしているとは知りませんでした」というナイーブな反応が返ってくるんだから。

 しかし、逆に公衆衛生獣医師への興味は低くはない、とも私は感じている。興味を持った彼らが、いざその方面へ進もうとしたとき、それを妨げるファクターがあちこちにあるな、とも感じている。

 第一は収入。第二は頻繁な転勤(中央官庁に行ったとき)。これらが障害となって公務員を選択しない学生はけっして少なくない。

 もちろんメリットも多いと思う。社会貢献の「やりがい」、開業獣医師と比べるとやはり職業安定感はあるし、特に女性は休職・復職もし易いかもしれない。

 文科省、厚労省が旗振って、「公衆衛生獣医師を育てろー!」と、なんでもかんでも大学に責任求めても限界がある。社会のしくみをちょっと変える必要もあるよ。少なくとも、その分野へ進む獣医師をきちんとサポートする仕組みを組むこと、役所はそのことにも力を入れる必要、あると思うなあ。


 
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2009年05月21日

久しぶりです。。。

 しばらく何も書かず、いや何も書けずに長い時間を過ごしてしまった。が、ようやくいろいろあったのも落ちついてきた。

 で、明日からまたちょっと頑張って書こうと思っているので、今日ははよ帰って休みます。

 ちなみに、一部の人からリクエストのある「りんくうBBQその2」。次回のテーマはそれに決まり。

 ただし、明日以降ね。。。
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2009年05月07日

りんくうゲートタワー

 朝、モノレールに乗ると、少路駅を出た直後に梅田のビル群が見える。

umeda.jpg

 その写真が↑これだ。特徴的な形をした梅田スカイビルなど、遠目にもはっきり確認できておもしろい。

umeda2.jpg

 で、その右の方に見覚えのある形をしたビルがある。

 これ。見えますか?
wtc1.jpg

 このビルのことを長い間、りんくうタウンにあるりんくうゲートタワー(RGT)だと思っていた。理由は、高いビルの途中から段になってるところがそっくりに見えたから(一番下の写真を見てちょ)。

 でも、よく考えてみると、ちょっと距離がありすぎる。そこで冷静になって調べてみると、これは南港にあるワールドトレードセンター(WTC)であることが判明。

 RGTは、このビューポイントからだと、WTC方向のずーっと先(ちょっとだけ右側)に見えるはずだ。ただし、WTCまでが直線距離で約20 km、RGTまでが42 km。倍以上離れている。

 ビルの高さが、WTCとRGTは同じで 256 m(西日本一の高さだとか)、ちなみにスカイビルは 173 m。

 とするとWTCの半分の大きさのRGTが見えても良いはず。もしかして、地球が丸いから見えないのか?

 ここでよしっ!っと地球の半径を6,378 kmとして計算すると、地球の丸みで沈みこむ距離は、40 km先だとせいぜい120 mほどだとわかる。とすると、WTCの横に約1/4ぐらいの高さのRGTが見えても良いはずだ。

 そこで写真を拡大してみた。

wtc2.jpg

 もしかするとこの↓がそうか?!


 見透しの良い冬の朝なら確認できるかも。いやまてよ、冬の朝、モノレールに乗る時間には、まだ日が昇っていません。

 残念無念。。。

 ゴールデンウィークの頭の体操になりました。



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2009年05月04日

学生読者へ

 このブログ、獣医の学生が結構読んでくれてるらしい。もちろん読んでくれること自体は全然嬉しい。でも、「読みましたよ、げへへ」なんて言われてもねえ。

 一応、ちょっとでも気の利いたことを書こうと努力してて、普段からいろいろネタを考えてたりするわけ。それを「げへへ」と言われると、ちょっとちょっと。

 中には自分のことを書いて欲しいと言う人もいる。一緒に飲み会やったりしたら、「三宅先生、これブログに書くでしょー」とか「僕のこと書いてくださいよー」とか言ってる。

 あのね、きみたちの要求を一々のむことはできません!私は私の書きたいことだけを書く、これがモットー。

 なあーんて言いながらこんなこと書いているわけだから、実はまあ書いてやっても良いかなーなんて思ってもいる。そう、書いて欲しいと言ってる君たち、内容によっては書いてあげないこともないのだよ。

 要するに、「おー、こんなことをするなら、ちょっとブログに登場させてやるかあー」と思わせることをすればよいのだ。意外な一面を見せられたり、心温まるようなエピソードが聞けたとき、ブログに登場させたいと思うよ。

 と、こんなこと書いたとたんに、突然目の前に現れて奇々怪々なことされても困るけどね。

 まあ、普通にやりましょ、普通に。


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2009年04月05日

春爛漫

桜

 突然春になった。昨日までまだ寒かったのに。いや昨日などは幾分暖かだったけど、雨が降ってひえびえとしてた。それが今日は太陽が出て気温がぐんと上がって桜のつぼみがドバッと開いた。まさに春爛漫。

 さて、時間はさかのぼるが、先週の木・金で宇都宮の日本獣医学会に参加した。あまり時間もなかったので、勉強しに行ったというよりは、会議に出てその前後に餃子喰って帰ってきたようなものだ。まあ餃子の話はさておき、会議で聞いた気になる話を紹介しよう。

 公衆衛生獣医師が危機的に足りないーという話である。平成19年度には地方公共団体から獣医職の公募が約150名分あった。ところがそこに応募して採用された獣医師はたった40〜50名。これから年々退職者が出るのに、今後もこの程度の充足率で推移したら、20年後には公衆衛生獣医師が半分程度になってしまう。

 これでは、現在獣医がやってる(公衆衛生関係の)業務を、獣医師以外の人にやってもらわなくてはならなくなる。それでいいのか、という話だ。

 難しい問題である。私自身、獣医公衆衛生学を担当する教員だから、教員の教え方に問題あるから学生が公衆衛生畑に行きたがらんのとちゃうんか、と目をひんむいてかみ付かれたら、ちょっと伏せ目がちになって、いやそりゃ責任ないとはいえんかも、、、なんてモゴモゴしてしまう。でも大学教員だけの責任でもないやろ、と、言い訳というか反論もある。

 そもそも獣医学科に入ってくる学生の何人が、獣医さんって実は食の安全を必死に守ってるんやで、ってこと知って入ってくるのか?だいたいの学生がイメージ先行で、「動物のお医者さんになりたい」なんて言って入ってくる。それをなだめてすかして社会のために公衆衛生獣医師になりましょうー!なんて言ってもなかなか聞いてくれんのが実情。

 上の方(厚労省とか文科省とか)では対策としていろんなことを考えているようだ。それに対応して我々獣医学教育を行う教員もいろんなこと考えなければいけない。ただ、お上が「こうしろ」と無理やり押し付けてもうまくいかないだろう。教員も問題を真摯に受け止める必要もある。お互い歩調を合わせて、手を取り合って、一緒になんとかしましょーよ、というスタンスが必要だ。

 で、府大でも明日6日が入学式。獣医学科にも新入生が入ってくる。満開の桜を愛でながら。彼らの心には期待と希望が満ち溢れているはずだ。そんな学生に「何を」教えるべきか、いまいちど考えてみようと思った。



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2009年03月28日

海を臨んで。。。

bay.jpg

 府大の卒業式も23日に終了し、街でチラホラみかけたハカマの女性たちもさすがに姿を消した。

 世の中は平成20年度に別れを告げて、新らしい年度へ動きだしている。我が獣医学科でもようやくすべての荷物がりんくう学舎へ搬入されたようである。これから新学期を迎えるにあたり、学舎の立ち上げ作業が急ピッチで進められている。

 なにしろ講義が4月8日には、いやがおうにも始まる。新しい講義室にはりっぱな映像システム入っているようだけど、使い方を誰も知らない。やれ業者に連絡しろだの、説明会はいつやるだのとひと悶着。

 臨床センター(動物病院)も4月には開院しなければいけない。動物センター(動物施設)も稼働させなければいけない。

 ま、いろいろあるけど、考えだしたらキリがない。第一私が考えたからってどうにかなることではない(はず)。

 とりあえず、移転が終了して前向きに新しい学舎で物を考えれるようになったのだから、ここでじっくり考えながら正しい(おもしろい)方向に進んでいきたいものである。

 ところで、私の教授室からも海が見える。方向が悪いので、ちょっと身を乗り出さないといけないが、気分が煮詰まったとき、気持ちの切替にはちょうどいい。空港は遠くて見えないけど、目の前に広がる青い空も、心を落ち着かせてくれる。

 まさに「りんくう」。さあ、これから何ができるか、じっくり考えよう。。。



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2009年03月22日

卒業式

 大阪府立大学の獣医学科が、4月からりんくうタウンへ移転することは前に書いた。

 移転は一気にドバッと済ませば問題はないのだが、実際にはそうはいかない。少しづつ少しづつ、、、、

 まずあの研究室が移動して次はこちら。今度は動物施設を移転させて、それから次が病院。約1ヶ月かけて、ちんたらちんたらと、なかもずからりんくうへ移転していく。

 おかげでその間、学科が2分されることになり、先に移転した教員は、会議だあ、とか、なんだあ、とかで、あっち行ったりこっち行ったり、週に何回もりんくうからなかもずへ、なかもずからりんくうへと移動することになる。

 公衆衛生の研究室は早い時期(2月末)にりんくうへ移転したので、実際この1ヶ月の間に何回なかもずへ行ったことか。正直言って、かなり疲れてきた。。。

 で、明日は学部の卒業式でまたなかもずへ。おそらくこれが一連の移転期間の中でのなかもずに行く最後になる。式のあとにも関連行事もあるが、それも4時には終わる。それからりんくうへ行くこともちょっと考えたけど、いっそのこと年休をとった。

 なかもずともこれでお別れ。この1年間、なかもず駅から通った日々も終わりを告げる、と思うと感慨深いなあ。(実はこのあとも月に2回は会議で来ることになるが、それはさておきだ)

 というわけで、明日はしみじみとなかもずへ行ってきますー
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2009年03月15日

久しぶりですです

 やっと書き込みをする余裕ができました。

 前回からなんやかんやで1ヶ月以上。この間、特に大きなイベントは、獣医学科のりんくう移転でした。おかげで、そりゃもう大忙し。

 その引っ越しも3月1日に終了。それからダンボール開けたり、緩衝剤プチプチを引っ剥がしたり、なんとか新しいキャンパスで研究室らしくなってきたのが先週の10日ごろ。

 それから細菌学会に突入して、帰ってきたら今日になってました。

 今となってはごちゃごちゃ書くのもイヤになるくらい面倒な作業を、毎日毎日ちまちまとこなし続けて、雪崩れ込むように引っ越しに突入。ホッとする間もなく「できるだけ早く実験できるようにしよう!」という私の号令に、研究室のみんな(といっても私以外4人だけど)がんばって従ってくれたおかげで、明日からはちょっとづつ実験ができそうな気配。

 でも、まだ共用の製氷機がちゃんと動いてなかったり、あちこちに落とし穴が空いている感じだけど、やっとここまできたなあ。

 これからは心に余裕を持って、いろんなことに対処していきたい。なんだかんだと言っても、教授になってもうすぐ1年。果たして成長したのかよくわからないけど、いろんな経験をしたことだけは確か。

 これからは少しは中身のあるブログにします。
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2009年01月14日

トッシー現る!

 先週の金曜日、阪大微研のトッシーが遊びに来てくれました。

 トッシーはこの研究室と不思議な縁を持つ人で、私にとっては前の職場での友人。けど一方で、実は7年も前にこの研究室で、他大学の学生として短期間実験をしていたらしい。

 つまり里帰りと友人んちの訪問を兼ねて、来てくれたわけ。ちょっとトッシーの「ひととなり」を知りたい、っていう人はこちらのブログをご覧ください。

 で、夕方4時ごろトッシー登場。それから研究室のメンバーを交えてみんなでワチャワチャおしゃべりして、ころあいを見て、夜のなかもずへ食事にくり出しました。

 行った先は南海高野線の踏み切り渡ってすぐのスペイン料理屋さん「Pulpo」。前菜の盛り合わせと、マッシュルームのアヒージョと、ピザ、スペイン風オムレツなどを肴にワイン(なぜかフランス産)で乾盃。

 実はトッシーはこの日、何日(何ヵ月?)にも及ぶ大変な作業の末、徹夜明け状態で某大学に書類を提出した後、府大までやって来てくれたんです(すみません、本人の確認取ってないので詳しく書けません)。

 で、再会を祝すと共に、おつかれさまー、というわけで、ワインをくびくび飲みながら、アレコレ色んな話をして過ごしました。

 このトッシー、美味しいお酒を飲むと本当に幸せそうな顔をする人で、見ているこちらまでなんだか幸せになってくる、とっても素適なお嬢さんなんですね。

 そんなトッシーがニコニコしながら、「先生の研究室、とっても良い雰囲気で感激しました!」と言ってくれました。

 いやいや、そう?、まあ、そうかなあ。うーん、そうかもしれないなあ、などと照れながら誤魔化したけど、本音、嬉しかった。

 独立して教授になって、少しづつ理想の研究室をゼロから自分で作っていく、そんな長い長〜い道のりの、スタート直後のところにいる身としては、まずは最初の合格点をもらった、という感じ。

 もちろん、良い雰囲気なのは良いスタッフと学生が来てくれたおかげ、みんなにも感謝せねば。

 「いやー、トッシーって相変わらずいい子やなあー」とニコニコ、ホコホコしながら幸せな気分で帰った金曜日でした。

 えっ? どうせお世辞ちゃうん、って? そうかも。。まあ、これからですわ。これから研究体制もバッチリ充実させなアカンしね!

 
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2009年01月13日

アンダーグラウンド

 今日はある本について書きたい。

 本のタイトルは「アンダーグラウンド」。知っている人も多いと思う。村上春樹の書いた本で、あの「地下鉄サリン事件」の被害者インタビューをまとめたものだ。読みたいと思いながら、なかなかその時間が取れなかったのだが、電車通勤を始めたことで、やっと読むことができた。それが去年の5月。既に半年以上前のことだ。

 これは凄い本だった。電車の中で何度か泣いた。文庫本ながら800ページの大作を読みおわる間(2週間程かかったが)、ドスンと気分が重く沈んでしまった。

 でも、「ちょっと期待と違ったな」と思った。実は読んだきっかけは、阪大微研の堀口さんの推薦があったから。曰く、「被害者の話がただ淡々と綴られているだけなのに、それが凄い。村上春樹の本の中で一番凄い本だぁー」と。

 私の感想はちょいと違った。「結局、村上春樹のフィルターを通って出た本で、客観的事実の羅列によって完成された凄い作品とは違うみたい。」と思ってしまったのである。インタビューアーが村上春樹である以上、語り手(被害者)の話は多かれ少なかれ彼に誘導される。そして、それらを一冊の本にまとめるとき、話の順番も著者により決められる。あちこちに村上視点が介入して、それって結局、本当の地下鉄サリン事件って希釈されていない?


 そして、、、、半年ほど経って、、

 この連休に、ふとこの本を手に取り、読み直してみた。正直、読み直してよかった。なんか勘違いしていたかもしれない、と思った。

 人がある物事に遭遇し、それを誰かに伝えようとするとき、我々は気持ちを言語化せざるを得ない。このようにして物事は、言葉で語られることで既に客観性を失うのである。

 村上春樹が「本当は何が起こったかを知りたかった」と書き興した本。そこに作者のフィルターが存在せずに、いったいどうやって本になりえるのか。「言葉」という道具の限界。それを否とするなら、当事者でない誰がどうやって「そこで何が起こったか」を知ることができるのか。
 
 被害者が事件について語る時点で、主体的に事件は彩られる。それが「村上春樹」という媒体を介してさらに我々に提示された。本の読み手は、淡々と語られる、事実、被害者の感情、村上春樹の視点(事件を知りたいという欲望)、3つの要素に次々と対峙し、何某かの感情を揺り動かされることになる。

 ある事件が被害者により語られ、村上春樹がそれを我々に手渡した。そして私は、何千人もいるという被害者の一部の感情を知り、涙した。そういうこと、なんだろう。



 ちなみに私は村上春樹のファンです。。。


 
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2008年12月21日

帯状疱疹

 帯状疱疹になってしまった。まさか自分がなるとは夢にも思ってなかった。

 なんか変だなと思ったのが先週土曜日。散髪に行ったあとで耳のあたりが赤くピリピリしていた。てっきりパーマ液がなんかの拍子に付いたのかな、と思っていたら、耳(外耳)が少し痛みだし、耳下・顎下リンパ節が腫れてきて、口の横に湿疹もできた。

 で、皮膚科に行ったら「帯状疱疹です。」ひえ〜。あの帯状疱疹。しかも外耳に症状が出るのはラムゼ・ハント症候群と言って、いろいろ問題があるらしい。

 原因はストレスだ。誰が何と言ってもストレスしかない。安静にするがよろし、と皮膚科の先生は言うが、そんなの無理です。

 ストレスに強い鋼鉄の体、と自負してきたが、もはや過去の話とはっきり自覚した。かくなる上は、ストレスのかかる仕事は極力減らすしかない。

 親しいS先生からはいつも「なんでもかんでも仕事を引き受け過ぎる!」とお叱りを受けてきた。やっぱりそうなんだろう。これからは帯状疱疹を口実に仕事を断るぞー!

 そのうち、「いつまで帯状疱疹なの?」と言われそうだけど。。。
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2008年12月14日

クリスマス

 何だかもう、街はクリスマス一色だ。そこら中にポインセチアがあって、クリスマスツリーが立ってて、クリスマスソングが鳴っている。

 否定的なのではありません。いいなあーと思っているのです。毎年この時期、なんかウキウキしますよね。別になんかいい事あるわけでもないのに。

 このウキウキ感の理由はなんだろう?年末、お正月が近いから?クリスマス・バーゲンで安売りしてるから?それともクリスマスというイメージが、なんだか楽しいことを連想させるから?

 考えてみるとよくわからない。もはやクリスマス・プレゼントを期待する年齢でもないし、パーティするわけでもない。

 みんながウキウキして楽しいそうだからかなあ。なんか楽しい事あるよーって、みんか期待にワクワク顔して、それを感じてこっちもウキウキするわけかあ?

 まあ、楽しい気分になるには悪いわけじゃない。しばし安らぎの気分。1年間のうち、たった数週間、こんな気持ちになるのもいいものですね。

 
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2008年12月07日

脳力維持

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 最近、親しい人が体調不調で倒れかけたと聞いた。出先で胸の痛みにうずくまり、自ら病院に駆け込んだ、ということらしい。病院で検査を受けると血圧がかなり高かったものの、大きな異常は認められず、そのまま出張に出かけたという。

 その人は私の10才ほど年上だ。私は、幸い今のところ血圧も正常だし、特にどこが悪いと指摘されることはない。しかし10年後にはどうだろう?

 これをきっかけに、体調管理を怠るまいと気持ちを新たにする。するとふと、頭のことが心配になった。

 今でさえもの忘れが多くなったなあ、と自覚しているのに、あと10年以上経ったらこの頭どうなるんだ?

 学生から「先生、それさっきも言いましたよ。」なんて言われたり、「昔はなあ。。。」なんて同じ昔話を何度も繰り返すことになってたりして。(いまでもそうだったりして)

 あ、あ、怖ろしや。そんなのダメ教授の見本みたいやないか。いやいや、そうならないよう、日々精進して、常に学問的刺激を脳に与え続け、脳力を鍛えるしかない!

 そや!やっぱり論文や!そしてdiscussionや!まずはもっと論文読まなきゃアカン。読んで読んで読みまくるんや!とにかく論文読む時間を無理やり作るんやー!そのためには、明日から論文読んでいるときは電話をとらんぞー!

 というわけで、私のところに電話してきて返答がなかったら、論文読んでいると思って、しばらくそっとしておいてね。



 
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2008年12月03日

内定取り消し

 景気の悪化で、新卒学生の内定を取り消した企業が、あちらこちらにでてきたらしい。

 確かに今回ほど急激に景気が冷えこむのは異常事態だろう。そんなの世間に疎い私らでも、新聞を読めばだいたいはわかる。企業にとってはまったくの予想外、緊急事態で、とても新しく人を雇い入れる余裕など無くなったということなのは、まあわからないでもない。

 しかし、学生の立場に立ってみると、これはいたたまれない。つらく厳しい就職活動を乗り越えて、やっと内定を勝ちとった学生も多いだろう。恵まれて、いくつか内定をもらった者もいるかもしれないが、これこそが自分の生きる道だと、信念を持って一社に絞った(他の内定を辞退した)学生もいるはずだ。

 その会社に将来の自分を重ね、会社で活き活きと仕事をする自分を想像し、未来に向け期待を膨らませていた学生も、決して少なくないに違いない。

 それをここへ来て、「ごめん、景気が悪いからやっぱり雇われへんわ」って、いいんですか、それ!

 法律的にどうこうって、まあ、いろいろあるようだけど(いろいろを知りたい人は、ここをクリック)、でもなあー。それはないでしょ。例えば身近な人が、同じ状況で内定取り消されてご覧。やっぱ、いきどおるでしょ。

 例えしょうがない状況だったとしても、該当する企業には、最大限の誠意を持って、対応していただけるよう、切に、切に、望みたい。


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2008年11月21日

風邪ひきました

 なんだか喉がいがらっぽいなあ、と思っていたら喉が痒くなって鼻水がでてきて、あっというまに本格的に風邪をひいてしまった。

 この何年か風邪らしい風邪をひいたことがなかったのに、自分でも意外で、悔しい。この忙しいのに長びいたら冗談じゃないから、家に帰ったら即ごはん食べて即お風呂入って即ふとん入って寝る。

 でも寝ながら悔しくてしかたない。思えば教授になる前は、なんぼ寒くても、千里のアップダウンを自転車で通勤してた。あれはあれで呼吸器粘膜を鍛えるのに役立って、風邪なんかひかんかったんかも。いまなんて電車の中で、周りで「ケホッケホッ」いってる中で「ぐうぐう」やもんなあ。

 つまり、本来なら風邪なんかに負ける俺じゃないはずなのに、状況に追い込まれた結果負ける俺になってしまったこと、これがどうにも自分勝手に悔しいみたい。

 だからってどうしようもない。ここで無理に運動でも始めたら、それがもとで倒れそうだし。

  ところで、今おもしろいのは電話の応対。かけてきた人が「三宅先生いますか?」って聞く。いやいや私、しゃべってるの私ですわ。どうもいつもと声が違うので、別人と思うらしい。一度、他人のふりして騙してみよかな、なんて、こんな時のかすかな楽しみ。

 電車の中で「ケホッ、ケホッ」は増すばかり。みなさんも風邪には気を付けてくださいね。

 
 
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2008年11月16日

またやってしもた。。

SCF0981.jpg

 今日は午後から大阪大学中之島センターへ行った。感染症の現状を一般の人達にもっと知ってもらおうというイベント、「めぐる、感染症そして研究の今」に参加するためだ。

 この会の詳細は、こちらを見てください。とにかく、北海道大学、大阪大学、順天堂大学、国立感染症研究所の先生が主体となって、感染症研究の旬の話題を一般の方にもわかりやすく解説したり、専門の研究者と一般の人が意見交換しようというイベントだったのです。

 私はちょっとした目論見を持って参加した。1人でトコトコ出かけて行って、始めてお会いする先生にチョコっと挨拶して帰ってくるつもりだった。ところが行ってみると、微研の塩田先生や、同じく堀口研のかみちゃん、などなど、懐かしい面々に会ってしまう。
やあやあ久しぶり〜と、ニコニコお互い近況報告などしあう、嬉しい誤算。

 その後のイベントで、北大・喜田先生、微研タイ拠点・西宗先生の話に聞きいったり、一般の方の素朴な質問に感じいったりしながら3時間。

 なるほど、なるほど、勉強させてもらいましたわー。最後には、塩田先生に少しお願いごとをして、さあ、帰るかと思っていたら、塩田研の中山さんに声をかけられた。隣には日本ユニセフ協会大阪支部の方が2名。ユニセフの勉強会の講師をやってくれないかという話をされる。

 え〜、どんな話すればいいんですか?いつごろ?どんな人達の前で?などなどと話を聞く間「ぜひぜひお願いします」光線を強烈に浴びせ掛けられ、微かな抵抗を示すものの最後にはギブアップ。

 「じゃあ、私でもよければお手伝いさせていただきます。」

 あ〜、またやってしまった。人に頼まれると断れない。頼まれてごとはできるだけ断るぞ!と意気込んでいたはずなのに。やっぱ難しいわ、人の頼みにNOと言うのは。。

 ということで、絶対忙しいだろう来年3月に、1時間半の勉強会講師を引きうけてしまいました。 どうなることやら、ふーっ。。。

 帰りには微研財団特製マグネット付クリップ(微研ワクチン型)をもらった。ちょっとかわいいでしょ?!
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2008年11月03日

自転車マナー

 この2日間は休養の日だった。おそらく今年一番と思われる忙しさを乗りきって、ちょいとここらで休養しとかないと、ええかげん倒れそうな気がして、ひたすら休むことにした。

 日、月の睡眠時間がトータルで18時間。寝すぎでボッーした頭でアメリカのドラマをDVDで見たり、図書館に行って日ごろ読まないジャンルの本を借りてきたりした。

 そこまではよかったが、久しぶりに自転車で近所を走りまわったら、世間の自転車乗りのマナーの悪さに心かきみだされた。

 「なんで高校生、中学生、おばはんは反対車線を堂々とこっちへ向かってくるのか。しかもおばはんなんて、何この人!という感じで睨んでいくやないか!悪いのはそっちやろ!」

 自転車は基本的に車道を左側通行で走る。歩道を走る場合は走行の許された(標識がある)歩道の道路側を、歩行者を優先しながら走行する。なんでこんな当たり前の単純なことすら守られないのか。

 「やつらは何も考えていない!自転車も免許制にすべきだ!まともに交通ルールを守れんヤツは馬に蹴られて××××!」  と、心の中で叫びながら家に帰ってきた。

 いかんいかん、折角の休日、心安らかに過ごしたかったのに。。。これじゃまだまだ修行が足らん。あと数時間。休日の残りは、穏やかに本でも読んで過ごそう。

 でもね、みなさん。例え自転車といえ、交通ルールはちゃんと守ってくださいね。自分が良ければよいという考えは×。あなたの運転で迷惑している人がいっぱいいるんですよ。ほんと、頼みますよ。

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2008年11月02日

収支決算

 もう11月になって3日が経つ。教授になって7ヶ月あまり。ここでちょっと収支決算をしてみようと思う。教授になってから増えたものと減ったものの収支だ。

 まず、増えたものの1つめは研究室のメンバー。来たときは実質3人だった。いまや総勢7名。必ずしも自分の力で獲得したわけではないものの、やっぱり賑やかになったこと自体は嬉しい。

 それから知りあいの数。新しい職場に移ったのだからあたりまえか。ただ、職務上、これまで知りあうことのないだろう人達との繋がりが増えたのは、これも正直嬉しい。

 間違いなく増えたものに白髪がある。一説には眉間のシワも深くなったとか。教授業には苦労も多い。しかも人には言えない苦労があったりする。つまり白髪やシワは職業病か?そのうち禿げてしわくちゃになったらどうしよう。労災でなんとかならないかな。

 忘れてならないのは通勤時間。微研時代は車だと片道15分。自転車でも20分だった。それが今や100分以上。増えた分を半年で積算すると、一日160分×24日×6ヶ月=23,040分!片道20分の人に比べ1月に丸々2.7日分を余分に通勤時間として使っている。

 これに関連して読書量も増えた。この半年間に村上春樹の小説をほとんど全部読み返すことができた。他にも中嶋らも、開高健、伊坂幸太郎、いろんな人の本を濫読したなあ。通勤時間は読書、ブレインストーミングにとても役に立った。

 逆に減ったものを考えてみよう。

 まずは睡眠時間。平均睡眠時間は5時間台。忙しいときは4時間になる。これはきつい。なのに休日なかなか休めない。実は長い通勤時間がこんなとき役に立った。片道50分の地下鉄は貴重な睡眠時間にもなる。熟睡して千里中央駅に帰り着いたとき、隣に座る人に何度起こされたことか。起こさないと絶対自力で起きれないだろう、そう思われるほど熟睡していたということか。

 あとは体重。4月から4キロ減った。他には靴の底。皮靴を2足買い変えた。電車通勤で歩く距離が増えたからだ。

 ここまで書いてみて、やっぱり減ったものの方が多そうだ。もちろん量だけでなく質も考えねばならないから、これをどう評価するかは難しい。

 まあ、今はまだ助走段階。これまで、これからの努力が実を結び、歓びがますます増えていくことを期待したい。そうすれば今は減っている「心から笑える時間」も段々増えてくるだろう。




posted by miyake at 22:37| Comment(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

東京出張その2。。

 東京出張から帰ってきて3日経った。ふり返ってみると中々有意義な出張だったと思う。

 出張の目的はアグリビジネス創出フェアに参加することだった。農林水産省が主催する、農学系の産学官連携推進事業の1つだ。大阪府立大学も生命環境科学研究科から4人が参加して、それぞれ展示や発表を行った。

 実はこんなイベントに参加したのは初めてで、参加するまではあまり真剣に考えていなかった。大学の産学官連携機構から出展を依頼されて、まあちょっと参加してみよう、なんかいいこともあるかもしれないしな、という軽いノリで参加した。

 参加してみて反省したのは自分の甘さだ。みんなそれなりに真剣にビジネスパートナーを求めて参加している。会場は活気に満ち、技術関連のブース群(府大のブースもここにあった)にはヒトが溢れかえっていた。

 各大学のブースを見て回ったが、それぞれおもしろい発想でシーズを提示、共同研究先を探していた。例えば、RNAiで羽の発達に必要な遺伝子を抑えて、飛べないテントウ虫を作る技術を発表するある大学。遺伝子組換えを伴わないRNAiならカルタヘナ法規制にも係らず、しかも飛べないテントウ虫は生物農薬として拡散リスクがなく環境に優しい、という。なるほど、うまいこと考えてはる。

 んー、今度参加するときはそれなりのものを持って、特許出願を済ませてから参加しよう。一歩下がって斜に構えながら、物見遊山で参加するのはもったいない機会だ。

 まだまだ、世の中には知らない世界が広がっている。自分の視野の狭さを改めて実感させられた東京出張だった。

posted by miyake at 16:38| Comment(0) | つぶやき | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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